2011.07.28
先ず家具固定から始めましょう。
先ず家具固定から始めましょう。
昨日(7/27) 応急危険度判定士の更新講習会が名古屋の中区役所にて行われました。
どんな資格かというと、地震発生後に建物の安全性を評価し、赤(危険)・黄色(注意)・青(調査済み)の紙を貼る係の資格です。
この資格は、建築士や行政職員が取得しています。
現在愛知県においては、7000名弱の登録がありますが、1万人をめざしています。
阪神大震災後に発足し、毎年1月17日に連絡網の訓練が行われてきました。
今回は、東日本大震災後ということもあり、受講者も真剣に講義を受けています。
15:30~の名古屋大学の福和教授の「東日本大震災と歴史に学ぶ地震対策」の講演は、受講者の背筋を正す講演でした。
震災時の映像と共に、どこでどのような行動や対策がとられたか。
地震予知警報が発令されている時の状況。
津波が町をのみ込んでいく際のヘリコプターからの実況映像。
地震のマグネチュードの過小発表による対応の遅れ。
「知識のある人間が頭でっかちになっていて、行動出来ない。」
「知識を実践に生かしていない。」
地震の歴史をおりまぜながら、今後予想される東南海地震の影響予想。
3つの地震が連動して起きると、今回の東日本の10倍以上の被害が発生すること。
埋立地にある日本有数の本社等が機能せず、完全にマヒ状態に陥ること。
建築を本業とする私たち自身の意識レベルの低さも指摘されました。
震災後に建物の安全評価を行うためにも、先ず自身の家や事務所の安全対策を行わないと本末転倒だということ。
間違いなく20年以内には、東南海地震は発生するでしょう。
その時に備え、今何をすべきか。
私は、逃げずに耐震補強と向き合うことに決めました。