関浩二のブログ「家いろいろ」BLOG

2011.03.18

仙台の友人より①

仙台の友人より①

 震災後、仙台の友人がMIXIにて日記を復活されました。
このことで、彼の安否が確認でき、様子もわかるようになりました。
震災の体験や現況を多くの方に伝えたいと願う彼の気持ち。
以下、彼の日記を転載します。

今日南三陸の三浦さんと話ができました。
すさまじい揺れと地鳴りが響き、家の前に止めていた車で
避難しようと母親に言ったそうです。
「わたしはいいからあんたは避難しな」これが母親と
最後の会話になったそうです。
高台に逃げる途中、車が渋滞し津波が押し寄せてくるのが
ルームミラーで確認できたそうです。
すぐ後ろに迫る20m近い津波に横道の山道を車を傷つけながら
登ると先程まで自分がいたところは車ごと流され
窓を開けボンネットにしがみつきながら助けを求める声が聞こえたそうです。
その時も、そして波が引いた今もここは地獄絵図だといってました。
無数の遺体が山のように5000人以上は死んだよと語ってました。
つらい現実です。
仙台は16時から降った雪が10cmぐらい積りました。
雪をかき集め「水の代わりになるわ」と喜ぶ人
でもこの雪は捜索している人にとってはダメ押しの雪
生存の可能性はまた低くなりました。
光があればそこに落ちる影があるように
見る人によって考える事が違うことに
葛藤してしまいます。
地震があった日、「これからどうしようと」思いました。
下を向いているときに
ふと月を見ようと思いました。
月は見えなかったけど
あたり一面きらめく星星に仙台でもこんなに星が見えるんだと
気づかされました。
電気がついて星はあまり見えなくなりましたが
明るさへの感謝がこみあげてきました。
環境によって人の気持ちも変わるのかも知れませんが
今まで見えなかったものをとても感じています。
人の優しさであったり、感謝の気持ちであったり
今の自分がどれだけ恵まれていたのか
家族の絆、社会的な責任、人は自然の一部であること
この災害でご迷惑をかけていることもあるかもしれません
電力不足で停電になることもあるかもしれません
その時は、上を見上げて星空やきれいに輝く月をみて
ここに書いたことを思っていただければ幸いです