関浩二のブログ「家いろいろ」BLOG

2011.04.22

仙台の友人より NO.25

仙台の友人より NO.25

 仙台の友人<クボ>さんの 4/21の日記の転載。
「爪痕」

今日は、仕事で多賀城へ
震災後の津波で多くの車が流され
その流された車が住居や店舗を破壊しました。
そんな中、事業を再開した知り合いの店に
納品をしながら手伝いに行ってきました。
瓦礫が山積みになっていたり、埃が立ち上がる中
再起し飲食店を再開した友人。
津波直後は、店を見て
もう無理だ。やめようと思ったそうです。
ただ、心配してくれる馴染みのお客さんが
早く店あけてよとか店片付けるの手伝うか?とか
そんな言葉をかけてもらうと
店を開けなければと思ったそうです。
電気を使う冷蔵庫や食器洗浄機、レンジ等
すべてがそろい今日、新たな出発となりました。
ただ、頑張ってほしい。それだけです。
その後、仙台市内へ移動だったのですが
仙台港が前から気になっていたので行ってみました。
油というか、やはりまだ匂いがします。
道路には砂が堆積し車が通るたびに
砂を巻き上げています
工場で使われていたタンクが横倒しになっていたり
車もあちらこちらに転がっている状況でした。
大きな船も打ち上げられ港の船着き場もあちらこちら
陥没したり、コンクリートが壊されていたり酷い光景のままです。
海を見て思うのですが、地盤沈下等の影響があり
沿岸でほとんど砂浜を見ることができなくなりました。
入り江等影の部分では残っているのですが
この震災後有名な海水浴場は堤防まで波が来ている状況です
子供のころ、潮干狩りや海水浴を楽しんだ砂浜がほとんどありません
もう、写真と記憶でしかここに砂浜を見ることはできないんだと考えると
さみしい気持ちになります。