関浩二のブログ「家いろいろ」BLOG

2011.06.25

仙台の友人より NO.38

仙台の友人より NO.38

 仙台の友人<クボ>さんの 6/24の日記の転載。
「命」

仕事を通していろんな方とお話をさせていただきます。
今日来られたお客様は、内祝いのお返しと言うことで
来店されました。
出産内祝のお返しを用意したいとのことで
いろいろお話をしながら商品を選定してました。
サービスでお付けしている、お子様の誕生カードを
作成しようとお名前と誕生日等をきいていると
その子の誕生日3月12日でした。あの震災の次の日に
生まれた命。
家は今回津波で流された名取にあったそうです。
出産を控え奥様の実家が仙台市内ということで
仙台市内の病院で出産することにしたそうです。
3月11日の早朝、陣痛が始まり、旦那さんも
仕事を休み、仙台の病院へ。旦那さんの実家も
初孫と言うことで一緒に仙台へ来たそうです。
2時46分地震発生。
控えの部屋でおなかの痛みをこらえている時に
大きな揺れ。部屋の物も倒れたり電気が止まったりと
大変な状況だったそうです。
住んでいた旦那さんの実家はその後津波の被害で
流されました。
ただ、みんな仙台の病院にいたため難を逃れたそうです。
電気のないなか翌日の3時50分に男の子を
出産したそうです。
懐中電灯に照らされ自分の子を見たときに
無事生まれてくれてありがとう。
これしか言葉が浮かばなかったそうです。
入院生活も普通ではない中なんとか無事に退院。
旦那さんの家族は奥様の実家に今もお世話になっているそうです。
家族が無事なのはこの子のお陰だと、名前を
「希」とつけたそうです。
この子の成長とともに自分たちも1からスタートと
いっている姿は本当に素晴らしいなと感じました。
失われた命も多く悲しい出来事ばかりが目についてましたが
同じ日に新しく誕生した命
そのことを思うと、自分にできることは、つなぎ伝えること。
それが使命なのかもしれません。
ふと、そんなことを思うお客様との出会いでした。