関浩二のブログ「家いろいろ」BLOG

2011.11.05

あなただから

あなただから

 昨日(11/4) 宮城県石巻市雄勝の高橋頼雄さんが、フェリーにて名古屋へ来られました。

10/31の私たちの支援物資を雄勝へ届けた際に、受け取っていただいた方です。
2代前の宮城県青連の副会長を務められた経緯もあり、すぐにいろいろな人とも繋がっていきました。
今回は、三重県松阪市で11/5・6に開かれる伝統工芸展に、雄勝硯(すずり)を展示・販売されるために来られました。
私が前回雄勝に行った際に、お土産でこの雄勝硯を買って帰ろうと思っていたのですが、雄勝では商店すべてが津波にあい、購入することが出来ませんでした。そのことを仙台の友人に話すと、頼雄さんが行く際に持って行ってもらうように手配してくれました。
雄勝は 国産硯の90%を占める産地で、伝統工芸として昔から造られています。
津波の影響で、硯を造る機械等も被害を受けました。
伝統産業を守るためにも組合で頑張ってみえます。
私の子供たちへのプレゼントとして、津波を受けても残った硯を持ってきてくれました。

硯石のキズが津波の痕跡を残しています。
夕方松坂に入るということで、名古屋ではなく東浦を案内いたしました。
先ずは、「元気の郷」です。平日の昼間でも駐車場が一杯ですごくにぎわっています。
30分程度会場を案内しました。地産地消のモデルケースです。
その後、森岡の「仁や」さんで一色うなぎのひつまぶしを食べることにしました。
ナカセ農園さんの奥様が宮城出身なので、声をかけて合流です。
うなぎが焼あがるまでの時間で、向かいにある「メモリー」さんへ行き、雄勝の仮設商店街のオープンに際し必要な備品で提供いただけるものがないか社長にお願いし、何点か提供していただけそうです。
食事の前に 頼雄さんへ今回の一番のプレゼントの話をしました。
「PRAY FOR JAPAN」 のTシャツ等の売り上げで得た 義援金のうち、100万円程度 仮設商店街の必要備品の購入に充てる用意がある。
頼雄さんは、目を見開いてびっくり!されました。

前夜、必要物資のリストをいただいたので、復興Tシャツのメンバーにメーリングリストに添付しお願いをしておいたのでした。
すぐに幹部内で話し合われ、その夜、100万円という金額の提示をしてくれました。
これは、石巻雄勝の 高橋頼雄さんのこれまでの活動のたまものだと思います。
メンバーも支援物資を届ける際に、頼雄さんと何度も会い、話をしています。
そんな 頼雄さんのためだから 即決判断してくれたのでしょう。
義援金も町の復興に役立てられて、本来の目的を果たすことが出来ると思います。
食事後、ナカセ農園さんのビニールハウスへ向かいました。
塩害にあっている土地の有効利用に水耕栽培は役に立つのかもしれません。
そして東浦町商工会へ。
会長と局長もみえ、震災後の町づくりなどの話をしました。
そのどさくさに紛れて、私が産業祭りの際に受け持つブースで、雄勝硯などの復興支援の商品を販売させてもらうお願いをちゃかりとしました。
少し時間があったので、私の会社も案内しました。
15時、「帰ってきました」と東浦町長より連絡が入ったので役場に向かいました。
神谷町長は東北の大学を出ているので、頼雄さんとも話が合いました。
ここでも、仮設商店街の必要備品のお願いをしました。
神谷町長の会社で使わなくなった備品等を提供していただけそうです。
その後、お迎えをした名古屋港へ。
16:30 頼雄さんとお別れです。
帰りは、11/6のフェリーということなので、出航前にもう一度会う予定にしています。