関浩二のブログ「家いろいろ」BLOG

2011.03.21

仙台の友人より⑤

仙台の友人より⑤

仙台の友人<クボ>さんの3/21付の日記 「心の傷」より転載。 

震災から日が経つにつれ
子供たちのケアが大切になってきたような気がします。
食べても吐いてしまう。熱をだしてしまう。
そんな子供たちが増えてきました。
張りつめた子供達の気持ちが、切れかかってきている。
余震に慣れてきた大人たち。
少々の揺れでも、作業を中断することなく動きまわる大人に対し
地震、地震、逃げよう、という子供たち。
大人を気遣う子供たちの、張りつめた気持ちを感じる瞬間です
自分は、子供の目線に合わせるように座り、「ありがとう」ということを
心がけています。時には抱きしめてあげたり、頭をなでてあげたり。
自分の事で、手一杯の大人を、
「わがまま言ってはいけない」「こういったら怒られる」「邪魔しちゃいけない」と
思っている子供さんが多いのだと。
一番の被災者は、子供さんなんだと。
マイミクさんから、台風の被害の経験を教えて頂きました。
地域の人々による復興
でもその時の事がトラウマになっていると。
石巻の学校では、校庭に出て避難する時に津波にあった学校があります。
行政も動けず、自衛隊もまだ地域に来られない状況
150人近い生徒のうち30人弱しか安否確認できていない。
水が引いてから親たちが校庭を掘り起こし探し続けました。
3日目にして我が子が堆積した土の中から見つかりました。
子供たち同士が手をつないだ状態で。
みんな上履きを履いたままでした。
そのわきでは、別の親がスコップをもって自分の子を探してます。
中学校できるはずだった新しいセーラー服が最後の洋服になったそうです。
そんな光景を子供たちも、心を痛めながら見つめています。
どうか、今にも切れそうな気持ちを押し殺している子供たちに
早く笑顔が取り戻せる環境を。
心の傷が少しでも小さいものになるように。
そう願わざるを得ません。
昨日(3/20)仕事の打ち合わせに向かう途中、大府市の消防署の横で信号待ちをしていました。

右手の建物に、地上16mまでの高さの表示があります。
東北を襲った津波の高さを思い出したとき、絶対に逃げれないと感じました。