関浩二のブログ「家いろいろ」BLOG

2011.04.27

仙台の友人より NO.29

仙台の友人より NO.29

 仙台の友人<クボ>さんの 4/25の日記の転載。
「ハードとソフト」

今日はカミさんの誕生日。
そのため昨日は、家族と買い物に出かけました。
生鮮を眺めていると、ほとんどの魚が
北海道か日本海側そして南の表記
地元の魚が無いことにさみしさを感じます。
今月初めに、宮城県沿岸の漁業は5月末まで操業しないことに
なったことが大きいです。
現在も自衛隊が捜索を続けていたり
瓦礫等が多いことや港が被害を受けていることも
操業停止の理由になってます。
今の時期だと南三陸では花見がれいと呼ばれる
鰈が防波堤から糸をたらせばよく釣れるのですが
今年は、そんな気にもなれません。
いつもなら見慣れた田植えの準備。
大体の農家さんがGWを利用し田植えを始めます。
でも、津波を受けなかった場所でも今回は見送るといってました。
沿岸地域で津波の被害を受けなかった田でも
水路の破壊や、水路にたまった塩水を田に
流せるはずもなく、ここ数年は様子を見なければならないと
そして作付ができたとしても
放射能の事で風評被害を被ってしまうのではないかと不安が増してます。
作っても、そして捕っても
生活できる状態になるのだろうか
これが本音のようです。
東北はコメの良し悪しが景気を左右すると
よくいわれます。
作付が昨年対比のどのぐらいになるのかわかりませんが
昨年より多いということは考えられません。
漁業も港湾の整備が決まらない以上、加工や物流をしていた
会社や工場も立ち上がることは難しくなります。
時間をかけなければいけないこと
時間をかけていてはいけないこと
明確にしていかなければ
ハード部分である建物の復興ができても
ソフトの部分である、そこで暮らす人たちの生活が成り立たない
そんなことをいまはとても感じてます